岡山大学との共同開発「エステルライン」は、海外でも採用されるなど品質の高さが評価されています。
岡山大学との共同開発「エステルライン」は海外でも採用されるなど品質の高さが評価されています。
敷地内に並ぶ大型トラックや作業用の機械には独自技術が詰め込まれている。
例えば幅が90センチメートルのラインを引ける機器で、活躍するのは空港だ。他社は幅15センチメートルのラインを
何度も往復しながら引き、90センチメートルの太さにする。テック鬼城の技術を使えば1回で済むうえ、継ぎ目が無く
見栄えも良い。ある空港では通常1カ月程度かかる工期が2日もかからずに済んだという。
素材も自社で開発を始めた。岡山大学と協力し、ラインの中に高強度の繊維を混ぜ合わせ従来品よりも
耐久性を高めたライン用素材「エステルライン」を開発した。
従来は耐久性を高めるためにラインを固くすることが多かったが、割れやすいうえ、すべりやすくなるのが課題だった。
同社の製品は通常の素材に繊維を混ぜたものなのでクッション性があり、割れにくい。
この素材が生きるのは高速道路だ。大量に車が走るため、十分な耐久性が必要だ。これまで2~3年で塗り替えていたが、
新素材は5年ごとの工事で済む見通しだという。素材の価格は1.5倍と費用は高くなるが、工事の回数を減らせれば
車線規制による渋滞や作業中の事故を減らすことにつながる。
テック鬼城の高い技術力
海外でも認められたエステルライン